FC2ブログ

ダスキンのモッp(ryな日々

気まぐれで作ったブログで良ければ…

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ぼくらのーダスキンver.-第二章「荒木 浩二」⑤

「コージ、戦えっ!」
「なっ…!サエキ!」
未だ呆然としていたコージに苛立ったようにサエキは叫び、チィコがマリサの腕を見て失神していたコトバを支えながら吠える。が、
「…チィコ、やめろ。…サエキ…お前さ、お前も戦えんのかよ…。いや、マシロもコトバもカズも…お前ら、皆戦えんのかよ?…大事な奴が死んだのに、守りたい奴が死んだのに…」
しばらく、無言の時間が流れる。その合間にも敵は近づき、レーザーを撃とうと構える。
「…ボクは、戦う。戦える。ボク達の、この世界の為に。ボクは、例え大事な人を失ってしまおうと…その人がいた世界を守る為なら、戦えるよ」
「……」
「ああ、そうだ。コージ。お前の戦いの後は、任せてもらっていいから。…頼む、マリサの事が無かったことにされない為にも…戦ってくれ」
「…」
黙り込むコージの頬を、握り締めていた右手の指が、撫でた気がした。




『茶番は終わりですか?全く…』
ヘラヘラと笑うアリアを、コージは睨んで黙らせ、席に戻って前を向く。

ー守りたかった。


腕を振り上げるように念じる。レーザーは、勘でかわす。

-お前の存在だけは、

吠える。殴る。吠える。殴る。殴る。殴る。吠える。

ー守りたかった、のに


「ぅぁあぁああぁあ!」

コージの放った会心の一撃は凄まじい音と共に相手の機体を貫通した。すぐに、抵抗していた相手は動きを止める。
「コージ…」
しばし訪れた沈黙を、コトバが破る。コージはそれに答えずに虚ろな目で、膝の上に置いていたマリサの腕を抱きしめる。
「…マリサ…マリサ…俺も、そっちに行くから…。今度こそ、二人で、二人で…一緒…に…」



ドサッ








「…」
無言の世界の中、ゆっくりとコージだったものが消えていく。マリサの、腕と共に…。


そして、また椅子のルーレットが回りだす。くるくると、どこか、彼らを嘲笑うように。
スポンサーサイト
  1. 2008/11/24(月) 20:46:45|
  2. 小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ぼくらのーダスキンver.-第二章「荒木 浩二」④

コクピットの端付近に爆撃があたり、マリサは足をすべらし、またコクピットの端にぶらさがる状態になってしまった。
急いで上ろうとするが手汗のせいか片手をすべらし腕一本でぶらさがる体制になる。
爆撃を放った戦闘機は敵のレーザーで既に撃ち落とされていたが、別の戦闘機が再び爆撃を放つ。
「マリサッ!」
コージが再び席を立つがテツに止められる。
「そうだ!アリア、マリサをこっちに転送してくれ!」
コージがアリアに頼む。しかしアリアの口から出た言葉は意外なものだった。
『態度が気に入りませんね』
コクピットの端では爆発音が続いている。コージは焦る。
「早くしてくれ!頼む!」
『それ相応の態度ってものがあるでしょう』
アリアがくすくすと笑いながら答える。
「アリア!早くしろ!」
コージが語勢を強めた瞬間、また大きな爆撃が機体を襲い、そして
「コージぃっ…!!」
マリサの引っかかっていた手が、消えた。
「見るな。見ない方が、いい」
反射的に視界をズームしようとしたコージの視界を、サエキは静かに言いながら手で遮る。
しばらく誰も動かず、何も言わない時間が続いた。皆顔色が悪く、女性陣の中には泣いている者もいた。
そして、アリアがまた意地悪そうな耳障りな声で嘲笑う。
『あぁ…そう言えば彼女をここに転送して欲しいんでしたっけ?』
「アリア、よせっ!」
テツが珍しく大声を出すが、アリアはそれを無視する。
すぐに風を切るような音がして、それが転送された。
「あ…ぁあ…」
いつも意地悪な、しかし優しい笑顔を浮かべながら自分をつついていた右腕が、鮮血に染められた白い右腕が、右腕だけが、そこにあった。
『おやおや、ちょっとミスしちゃいましたかねぇ』
「ぁ…あ…」
「嘘…ホントに…?」
アズの呆然とした呟きの中、コージはふらふらとコクピットの中心部に行き、置かれている腕を汚れるのも厭わず抱き締める。
『感傷に浸る暇など、ないですよ』
一変して冷たさを増したアリアの言葉に呼応するように、敵が再び動き始める。-その相手の顔のようなパーツに刻まれているスリットに灯る光が、一つ減ったことを彼らは知る由も無かった。

  1. 2008/11/24(月) 20:40:23|
  2. 小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ぼくらのーダスキンver.-第二章「荒木 浩二」③

ぐらぐらと揺れる中、トモが呟いた瞬間、物凄い破壊音と共にコクピットにばっくりと穴が空いた。
『これはこれは…まずいですねぇ』
どこか楽しむようなアリアを睨んで黙らせ、コージは更なる追撃を後退してかわすが、相当な焦りを感じていた。
ー負けたら…地球が…皆が…マリサが…。でも、こんなんどうすりゃ…
焦りがレジスタに投影されたのか、機体がどこか不安そうに震え出す。
「わ…きゃあっ!!」
その直後、コージの右手側、穴が空いた場所に一番近い位置にいたマリサの悲鳴が響く。震える機体の振動はことのほか大きいらしく、危うく放り出されそうな所でマリサはぶら下がっていた。
「ま…マリサっ!」
コージは席を立ちマリサのもとへ走る
「コージ君、抑えて!コージ君以外に誰がこれを動かすの!?」
マシロがコージの肩を掴む。
「離せ…っ」
>コージはその手をはねのけ、マリサのもとへ走ろうとする。
「来るな!!」
突然のマリサの怒声にコージは立ち止まった。マリサは続ける。
「操縦席に戻れって…大丈夫、だから…」
コージはマシロの言葉を思い出した。ようやく彼は力を抜き、渋々席に戻る。
『…敵に動きがありませんね。どうしたんでしょうか…』
席に戻ると、コージが席に座るのを待っていたようにアリアが口を開く。彼は訝しげに正体不明の生き物を見上げ、すぐに敵に視線を戻す。アリアが言った通り、こちらとほぼ同じ体躯を持つ機体は、まるで何かに葛藤するように立ち尽くしていた。
「…待っててくれてる?いや…そんな…」
何か考え込むコージを見て、アリアはどこかそわそわと空中を漂う。
「ん?何だ?」
激しい爆発音。コージは一旦思考を中断してモニタを見回す。
「…戦闘機?」
>何機かの戦闘機の編隊がレジスタと敵の機体に無意味な機銃と爆撃を惜しげもなく浴びせている。敵はコージ達を待つことに飽きたのか自分を攻撃してくる戦闘機達を一機一機得意のレーザーで楽しそうに撃ち落とし始めた。それでも戦闘機は怯むことなく敵とレジスタに爆撃を浴びせていた。
マリサが危ない…
コージはコクピットの端へと目をやる。マリサは既にコクピットの端に片足をつけていた。マリサの余裕そうな表情があと少しで助かるという様子を表していた。
あと少し…。その瞬間だった。
  1. 2008/11/24(月) 20:33:47|
  2. 小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ぼくらのーダスキンver.-第二章「荒木 浩二」②

一瞬の砂嵐のあと、コージはコクピットに到着した。
コージ以外の10人は既に到着しそれぞれの席に座っていた。みんなの表情は暗く誰一人口を開こうとしない。昨日のタイラのことがあるから仕方ないのだろう。そして今日自分も…。
何度考えても死の恐怖からは逃げられない。だからコージは考えることをやめた。

『さて、主役も来たことですし早く始めましょうか』
奇妙な生物アリアの声と共に椅子が宙に浮き、周囲にはいつもの街の景色が映る。
「あれが今回の死合い相手か。なんか弱そうだな。」
とテツが呟いた。

前回はアリでその前はカマドウマ。そして今回の敵も恐らく虫なのだろうとコージは思っていた。しかし目の前にいる敵はどうみても人の形をしてる。二本の腕、二本の足。それらは異常に短く戦闘には明らかには不向きだった。
「こんな奴一瞬終わらせてやる」
コージはそう言うとレジスタに指示を送った。
レジスタは右腕を弓を引くように振り上げると敵に向かって突出する。
敵は左足を正面に突き出した。足の裏が光を帯びている。レーザーを撃つつもりなのだろう。しかしコージにはそんなことはどうでもよかった。「先輩」の戦いで、レーザーが装甲を打ち抜けないことはすでにわかっていた。
「死にやがれぇぇぇっ!」
どこぞの戦闘民族のようなコージの声と共にレジスタの右腕が敵の胸へと振り降ろされようとした瞬間
小さな爆発が起こった。
全員は唖然とする。レジスタの右腕は敵を貫けなかった。それどころか右腕自体がなくなっている。
レーザーにここまでの威力があるなんて…
考える間もなく2発目のレーザーがレジスタを襲う。とっさに胴体をかばい今度は真ん中の腕を失った。
「おい、どういうことだ!?レーザーじゃ装甲はぶち抜けないはずだろ?」
『皆が皆そうだと誰が言いました?貴方達が勝手に思い込んだだけでしょう?』
激昂するコージにアリアはさらりと返してくつくつと笑い、続ける。
『ほら、次が来ますよ』
「っと…!」
間一髪レジスタはレーザーをかわしたが、かすめた胴体部分の装甲がそれなりに削ぎ落とされて無人の海に落ちた。
「このままじゃまずい!「畜生、罠かよ…っ」
女性陣の悲鳴の中、テツが叫ぶ。間髪入れず、反対側の腕が追撃をかけた。
「これヤバい…コクピット近くない…?」
  1. 2008/11/24(月) 20:29:26|
  2. 小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ふむ

気づけば1ヶ月も放置してた…だと…な、ダスキンモッp(ryですこんばんは。
いつまでたっても小説が始められなかったんですが、つい先程投下致しました。感想いただければ非常に嬉しい限りです。
亀更新でしょうが、お目通しをば。
とりあえず、「ぼくらの」も交えて一気に放出しようと思います。一旦この辺で。
  1. 2008/11/24(月) 20:14:27|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ーNEGATIVE CRIMSONー第一章第一話「異変」

眩しい。

「ちっ…」

せっかく遅く起きられる休日なのに、眩しい光を放つ恒星は容赦なく俺の意識レベルを上げていく。
「ん~む……まだ7時じゃねぇかよ…っ」
ぼんやりとした視界の中、時計を見ながら俺はぼやき、体を起こす。普段なら寝ちまってるが…今日はたまたま仕方ないから起きようという気になった。
で、なんともなしに外に目を向ける。いつもなら向かいの家が視界に飛び込むのだが…
「あれ?」
向かいの家が、無い。それどころか、見渡す限りの砂漠。
「…」
目をこする。変わらない。もう一度こする。やはり変わらない。ベタだが…頬を思いっきりつねってみる。
「…いてぇ」

どうやら夢だと逃げるのは、無理なようだった。混乱する頭を抱えながら俺は下の階に下り、ひとまず外に出てみる事にする。
「…なんだ、これ…」
広がる砂漠、照りつける太陽…。最初に俺が見た景色は、それだけだった。慌てて家の後ろに回る。いつもなら大回りをしないと行けないエントランスは、何が何だか分からない程に破壊されていた。
「…はにゃーんは…大丈夫…だよな…っ?」
失意の中、俺は歩く。瓦礫の山となったホール、映画館。そして…
「あぁ…」
かろうじて形を残す、俺達の居場所。だが看板は落ちかけているし、手前にある木も焼け落ちている。
「…」
絶望感に打ちのめされながらも、俺は扉を開けて中に入る。そこには、待ち受けていたように誰かがこちらを向いて机に座っていた。ただ、その格好は非常に奇特だった。白と黒でデザインされた口元と耳しか見えないヘルメット?と、まるでどこぞの機動戦士のような鎧。破壊されても面影を残す見慣れた居酒屋の中で、そいつは一際異彩を放っていた。
「…あんたは誰だ?ここはどこだ?街じゃ、ないのか?」
矢継ぎ早に質問をそいつにする。そいつは慌てた様子もなく、ヘルメットに手をかけ、少しずつ外していく。
「…ここは、確かに『街』と呼ばれていた場所だ。何年も前の事だがな。…俺が誰、か。声聞きゃ分かってくれると思ったんだがな、tカラ」
やがて現れたのは、左耳の縫合痕、左頬Dの字を刻まれた居酒屋の顔なじみ。
「…濡れ…雑巾」


ー続く
  1. 2008/11/24(月) 20:10:27|
  2. 小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。