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ダスキンのモッp(ryな日々

気まぐれで作ったブログで良ければ…

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ぼくらの-ダスキンver.-

高校に上がった時、ボクらはもう一人前で自分で何でもできると思っていた。
ボクらは泣いたり笑ったり怒ったり、もうこの世の中のことはほとんど知った気になっていた。
…でも、ボクらは本当は父や母や社会に守られているただの子供だった。
本当の悲しみや喜びや怒りはそんな日常の中にはなかった。






…それを知ったのはボクら12人が集まり、そしてあれ…あれに出会ってからだった。




「ぼくらの」








「ふわぁあ…やっと終わったぜぇ…」
ある晴れた日の夕方、教師がそそくさと出て行った直後に、一人の少年が伸びをしながらそう呟く。
「おいおい…タイラはずっと寝てたのにそんなことないだろ~。たまにゃマシロ見習えよ」
「あわ、テツ君、ボクだって頭悪いよ……」
そう伸びをした少年の斜め後ろにいた別の少年が言うと、マシロと呼ばれた少女は慌てて謙遜した。
「学年十位の奴が言うことじゃねぇなぁ…委員長さんやるだけあるわ」
「えっと、そういうんじゃないんだけどね…」
タイラのトゲのある発言に、マシロは困ったように愛想笑いを浮かべて語尾を濁した。と、
「コラーッ、マシロ虐めんな!」
大声が響き、逆光を背負った人影がタイラを襲う。タイラはそれを紙一重でかわした。
「むう、やるなっ!」
「チィコちゃん、そこまでしなくても…」
体制を立て直して構えなおした背の低い短髪の少女に、マシロが控えめに意見するとチィコは擬音がつきそうな早さで彼女の方に向き直り、やれやれと首を振る。
「マシロ、ダメダメ、ダメよ。女はね、男になんてなめられちゃダメなのっ!ガツンとやらなきゃガツンと!」
「が、ガツンと…」
親指を立てて笑顔で言い放ったチィコに、同じようなポーズでマシロもおずおずと答える。
「ヘンなこと吹き込むなよ…。マシロがマクロになっちまうだろ」
「何だと~!テツぅ、そこに直れぇい!」
苦笑しながらのセリフに、チィコは素早く振り返り、テツに飛びかかろうとしたが。
「もう、何やってんの、チィコ」
「離してよコトバ~!こいつに鉄拳制裁くれてやるんだっ!」
突如現れたコトバと呼ばれた少女が後ろから
ガッチリとチィコをロックした為に彼女は動けず、じたばたと暴れた。
「あわ、ごめんねコトバっ」
「もう…。今日はお買い物行くんでしょ?」
慌てるマシロに、コトバは小さく溜め息をついて向き直って言った。
「あ、そうだった…ごめんね、皆。ボク、帰らないと」
「あぁ、ちょっと待て、待て」
テツは荷物を引っ付かんで今にも飛び出しそうなマシロを呼び止め、チラシのような物を渡す。
「何か先輩配ってたぜ?面白そうだからさ、今度行ってみようぜ!」
「おいテツ、俺の分は?」
「あ、わりい。マシロの分だけだわ。後から取りに行こうぜ~」








ーテツとタイラが話題を起こしてボクと会話し、いきすぎたらチィコが何処からともなくやってきて、コトバがそれをいさめる…。
そんな日々が、ずっと続くと思ってた。ずっと…。ずっと…。
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  1. 2008/04/19(土) 22:50:14|
  2. 小説
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  4. | コメント:0
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