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ダスキンのモッp(ryな日々

気まぐれで作ったブログで良ければ…

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ーNEGATIVE CRIMSONー第一章第一話「異変」

眩しい。

「ちっ…」

せっかく遅く起きられる休日なのに、眩しい光を放つ恒星は容赦なく俺の意識レベルを上げていく。
「ん~む……まだ7時じゃねぇかよ…っ」
ぼんやりとした視界の中、時計を見ながら俺はぼやき、体を起こす。普段なら寝ちまってるが…今日はたまたま仕方ないから起きようという気になった。
で、なんともなしに外に目を向ける。いつもなら向かいの家が視界に飛び込むのだが…
「あれ?」
向かいの家が、無い。それどころか、見渡す限りの砂漠。
「…」
目をこする。変わらない。もう一度こする。やはり変わらない。ベタだが…頬を思いっきりつねってみる。
「…いてぇ」

どうやら夢だと逃げるのは、無理なようだった。混乱する頭を抱えながら俺は下の階に下り、ひとまず外に出てみる事にする。
「…なんだ、これ…」
広がる砂漠、照りつける太陽…。最初に俺が見た景色は、それだけだった。慌てて家の後ろに回る。いつもなら大回りをしないと行けないエントランスは、何が何だか分からない程に破壊されていた。
「…はにゃーんは…大丈夫…だよな…っ?」
失意の中、俺は歩く。瓦礫の山となったホール、映画館。そして…
「あぁ…」
かろうじて形を残す、俺達の居場所。だが看板は落ちかけているし、手前にある木も焼け落ちている。
「…」
絶望感に打ちのめされながらも、俺は扉を開けて中に入る。そこには、待ち受けていたように誰かがこちらを向いて机に座っていた。ただ、その格好は非常に奇特だった。白と黒でデザインされた口元と耳しか見えないヘルメット?と、まるでどこぞの機動戦士のような鎧。破壊されても面影を残す見慣れた居酒屋の中で、そいつは一際異彩を放っていた。
「…あんたは誰だ?ここはどこだ?街じゃ、ないのか?」
矢継ぎ早に質問をそいつにする。そいつは慌てた様子もなく、ヘルメットに手をかけ、少しずつ外していく。
「…ここは、確かに『街』と呼ばれていた場所だ。何年も前の事だがな。…俺が誰、か。声聞きゃ分かってくれると思ったんだがな、tカラ」
やがて現れたのは、左耳の縫合痕、左頬Dの字を刻まれた居酒屋の顔なじみ。
「…濡れ…雑巾」


ー続く
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  1. 2008/11/24(月) 20:10:27|
  2. 小説
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