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ダスキンのモッp(ryな日々

気まぐれで作ったブログで良ければ…

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ぼくらのーダスキンver.-第二章「荒木 浩二」⑤

「コージ、戦えっ!」
「なっ…!サエキ!」
未だ呆然としていたコージに苛立ったようにサエキは叫び、チィコがマリサの腕を見て失神していたコトバを支えながら吠える。が、
「…チィコ、やめろ。…サエキ…お前さ、お前も戦えんのかよ…。いや、マシロもコトバもカズも…お前ら、皆戦えんのかよ?…大事な奴が死んだのに、守りたい奴が死んだのに…」
しばらく、無言の時間が流れる。その合間にも敵は近づき、レーザーを撃とうと構える。
「…ボクは、戦う。戦える。ボク達の、この世界の為に。ボクは、例え大事な人を失ってしまおうと…その人がいた世界を守る為なら、戦えるよ」
「……」
「ああ、そうだ。コージ。お前の戦いの後は、任せてもらっていいから。…頼む、マリサの事が無かったことにされない為にも…戦ってくれ」
「…」
黙り込むコージの頬を、握り締めていた右手の指が、撫でた気がした。




『茶番は終わりですか?全く…』
ヘラヘラと笑うアリアを、コージは睨んで黙らせ、席に戻って前を向く。

ー守りたかった。


腕を振り上げるように念じる。レーザーは、勘でかわす。

-お前の存在だけは、

吠える。殴る。吠える。殴る。殴る。殴る。吠える。

ー守りたかった、のに


「ぅぁあぁああぁあ!」

コージの放った会心の一撃は凄まじい音と共に相手の機体を貫通した。すぐに、抵抗していた相手は動きを止める。
「コージ…」
しばし訪れた沈黙を、コトバが破る。コージはそれに答えずに虚ろな目で、膝の上に置いていたマリサの腕を抱きしめる。
「…マリサ…マリサ…俺も、そっちに行くから…。今度こそ、二人で、二人で…一緒…に…」



ドサッ








「…」
無言の世界の中、ゆっくりとコージだったものが消えていく。マリサの、腕と共に…。


そして、また椅子のルーレットが回りだす。くるくると、どこか、彼らを嘲笑うように。
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  1. 2008/11/24(月) 20:46:45|
  2. 小説
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